フィットハイブリッドの価格

読者の方からの情報によれば「ディーラーでフィット・ハイブリッドのパンフレットを見せてくれました」。どれどれ、とばかりチェックしてみたら、価格と車重を除く大半のスペックや装備内容が出ています。大雑把な印象を書くなら「やっぱし159万円くらいになるでしょうね」。
119万円の『G』より装備良いのだ。

8月9日のトップでも書いた通り、『L』グレードに付いているオートエアコンやLEDドアミラーウインカー、テレスコハンドル、プライバシーガラス、15Xと同じ15インチホイール、そしてインサイトにも設定のないクルーズコントロールが付く(意外にもキーは普通のタイプ)。革巻きハンドルとHIDは予想通り無し。

ヴィッツ級ハイブリッドに標準装備されると予想されるサイドエアバッグと横滑り防止装置VSCはオプション設定。通常のエンジンとの価格差は20万円といったイメージでありました。おそらく値付けをしたホンダの担当者は「思い切った価格設定にした! 頑張ったなオレ!」感に満たされているだろう。

ちなみに9日のTOPで「フィットの燃費を12km/Lとすると」と書いたら「フィットの燃費はそんな悪くねぇ」とみたいなことを言う人もいた。10・15
モード燃費に噛み付く困った人と同根だからどういでもいいのだけれど、改善率はモード燃費から考えても通常エンジンの20〜25%くらいかと。

マーチのアイドルストップが8%程度。ヴィッツ級ハイブリッドだと21km/Lくらいの10・15モードの車種で43km/Lだから、100%以上の燃費向上率である。ハイブリッド車としちゃ若干物足りないと思う。「限りなくアイドルストップに近いハイブリッド」です。ユーザーがどう評価するか楽しみにしたい。

クルーズコントロールを標準装備にしたのは正しい判断だと思う。90km/hの一定速巡航なら20km/L以上走るだろう。北海道のように流れの良い一般道でも、速度違反防止(うっかり速度を出す、というミスを確実に防げる)のために使えます。後はトヨタがいつヴィッツ級ハイブリッドの価格を流すか、です。

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14 Responses to “フィットハイブリッドの価格”

  1. ぱんだねこ より:

    こんにちは。
    フィットハイブリッドの価格設定内訳はこのコラムのとおりだと思います。
    ただ、ホンダとしては、ヴィッツHVにぶつける気はさらさらないのではないかという気がしてきました。
    ①インサイトがデビューした当時は189万円で、プリウスは20系のまま。補助金無しでも再安のハイブリッドということで、新車効果と合わせて売った。
    ②プリウスが出てから失速しても、補助金+短納期で売れて、結果オーライ。フリードスパイクとステップワゴンがあったので、トータルの販売台数的にも、まあOK。
    ③補助金が出なくなり、189万円に戻ってしまう。「インサイトは高くなっちゃったね」といわれるので、そこにフィットハイブリッドを出して、「こちらはお安くなっております」と売る。
    「189万円-補助金」あたりの価格にして、補助金無しでも、当面ホンダIMAシステムを捌ければ、IMA開発費の回収になるというだけなのではないでしょうか?
    何せ、年産20万台という計画をぶち上げて開発し生産設備まで作ってしまいましたから、とにかく捌かなければならない。ヴィッツHVまで捌ければよいと。
    ヴィッツハイブリッドはコスト削減のため、1モータ式で行くという情報もあります。ただ、フィットHVより燃費が悪い状態では出してこないはずです。
    ヴィッツHVが人気が出て、納車待ちの列ができれば、そのおこぼれでフィットHVを売ればよいだろ、と踏んでいるのではないでしょうか?

  2. 阪神ファン より:

    私もホンダはトヨタにぶつける気はさらさらないと思っています。
    以前に投稿させて頂きましたが、過去にホンダはヤマハとの2輪シェア争いで結果的に勝利しました。
    2輪業界No.1の立場から、業界No.1の相手(トヨタ)がどう出てくるかも十分検討された結果ではないかと思います。なので、システムの違うハイブリッドをぶつけてくる気はさらさらないのではと思います。
    ユーザーにとっては話題性のある車がいろんなメーカーから出てくることは嬉しいことです。

  3. marc より:

    性能が劣り営業的に失敗してるIMAを、その基本構造を10年間変えないまま派生車を次々と量産するなんて唖然とするばかりです。ホンダの歴史を通じてこれだけ技術的劣勢が明らかなものを商品化すること自体未だかつてなかったでしょう。宗一郎さんが健在だったら絶対に許さない。燃料電池をEVより優先開発するなど技術見通しもつけらない経営陣。ミニバンで儲かった時点でホンダは消滅したも同然です。

  4. ドン より:

    先生のおっしゃる通り、フィットのハイブリッド化による燃費の向上の度合いは物足りない気がします。
    ハイブリッド技術は飛び道具と言うか、非ハイブリッド車とは一線を画したイメージがありますが、
    新マーチの燃費やダイハツのイースの燃費予想を聞くと、この程度のハイブリッドって不要?っと思ってしまいます。
    ただ、トップクラスの燃費には違い無いので、フィットのワングレードとして存在価値はある様な気はします。

  5. maya より:

    個人的に、IMAは「電気的ターボ機構」で、THSは「電気的変速機」だと思っています。THSは既存の変速機を置き換える存在なのに対して、IMAはエンジンのトルクを上げるだけの存在。THSは機械的な変速機を廃することが可能なため、将来的にCVTなどの変速機よりも安くTHSが作れるようになれば、ガソリン車よりもコストを下げることすら可能ではないかと思っています。それくらい、THSはコストパフォーマンスが高い。
    逆にIMAの利点は、今回のフィットのように、ガソリン車と共用のハイブリッドシステムが作りやすい点と、マニュアルミッション(CR-Z)ではないでしょうか。ホンダはフィットを皮切りに、全ての車種にIMAを載せてくるかもしれませんね。ただ、あくまで、付加価値として、燃費改善効果のあるターボ機構として、スポーツカーとして。

  6. ゲイン より:

    インサイトって何なんですかね?ふとそう思いました。フィットハイブリッドが159万円だとしたら30万円高い格好だけの使えない車じゃないですか。買った人は後悔してるんじゃないですかね。
    それに159万という価格がリークされた時、正直商売上手だなあ〜〜と思いましたね。だってヴィッツ級ハイブリットって一年ぐらい先じゃないですか。本命が出る前に車をよく知らない客に売り込むんじゃないですか。結構売れると思いますよ。トヨタみたいには売れませんけど、フィット全体の売り上げに対してフィットハイブリッドの存在は大きいと思います。
    最近のホンダって売り上げ第一主義の小手先ばかりの商売してると思います。インサイト発表した社長は交代しましたし(笑)CR-Zはスポーツカーじゃないですし、フリードスパイクなんて最高じゃないですか。リフォームが上手いというか、流石は技術者集団、ミニバン作らせたら最高のメーカーじゃないですかね。
    まずい一面もありです。ホンダのセダンですが、レジェンドなんて名前の通り滅多に見かけませんし、まさに伝説と呼ぶに相応しい車です。フラッグシップがこれですからね。アコードも出来がいいらしいですが、まあ〜見ませんね。セダン不在という感じの中シビックはたまに見ますけどそれにハイブリッドがあることを知らない人のほうが遥かに多いと思います。ある意味マニアックなセダン造りが上手いメーカーですね。
    ホンダはエンジンも良かったですけど、NA最高のVTECって作ってましたが、あれはもうやらないんですかね? ハイオク使ったハイパフォーマンスな車って日本ではもうきついからやらずに環境イメージを売りにするためにIMAという確実にTHSより劣るシステムを技術屋が売っては終わりのような気がします。
    企業としてのホンダは大丈夫だと思いますが、カセットコンロのボンベで動くなんかとかとか、ロボット技術とか、商売なら大丈夫そうですし企業の業績もいいです。ですが車好きから見て今のホンダは残念です。知人がシビックタイプRを購入しましたが8月で最後みたいですね。販売が続くユーロRってのはなんか駄目そうです。
    F1で活躍したホンダ、多くの人が憧れホンダのシートに乗りたいとプロドライバーを目指した時代もありました。その栄光を過去の物だと捨て去らないと企業としてはやっていけないのでしょうか?何もワクワクさせる車がないですし計画もないです。フランス人の社長よりもロマンがない(残念)

  7. Tonpochi より:

    ホンダってF1撤退したと同時に№1を目指すのも止めてしまったのかな?
    私はバイク乗りで、HONDAさんのバイクも随分乗りました。2輪のレースの方も最近勝てないですね。moto-GP、SBKパッとしません。№1目指していないんですかね?
    ホンダのHVは、№2ですが2社しかない中で№2です。(つまりドンベ)
    同じ№2でもトップと僅差なら解かるのですが..
    1,2位の差より普通のガソリン車との差の方が小さいし、しかもそれが自社の同じ車種とはなんとも滑稽。
    IMA言ってみれば、「これでいいのだ」の「オンリー・ワン」
    この技術で色んな車種に派生して行くのは創業者の意志な反しているのでは?

  8. eburico より:

    日産が仮にHVを出しても、国沢先生が書かれている通りバッテリー面で絶大なアドバンテージがあるので、ホンダは後から来た日産にも負ける。日産のHVはリーフのノウハウを応用したり、制御面を向上すればトヨタとも十分戦えるけど、ホンダのIMAはアイドルストップ中にエアコンが切れたり、安定速度域までモーターのみで加速出来ないので最早『周回遅れ』です。
    せめてIMAのモーター出力を144V(シビックHV)から昇圧するなりして、倍の30馬力ていどに出来たらイイのですが。

  9. cvcc より:

    FITのHVはもうちょっと安くても良かったかもしれませんが、装備を見ると、いずれ売れ行きやトヨタの同クラスHVの価格次第では値下げできる余地はあるので、それ次第でしょうね。
    燃費はせめて32キロぐらいいって欲しかったですね。
    1モーターとの噂もあるトヨタのヴィッツHVは1モーターでどうやって40キロ越えするのでしょうかね?
    楽しみです。(もしくは2モーターで159万より高価なのでしょうか?)
    日産リーフは確かフル充電で160キロしか走れず、充電も10時間(間違ってたらすいません)かかり、エアコン等使えば、航続距離は160キロを大幅に下回るそうですね。
    これではほんの近所しかいけません。
    三菱のもののようにシティコミューターとして小さいならイイのですが、リーフはかなり中途半端な存在感だと思いますね。
    まだまだ今の自動車の代用にはなり得ませんね。
    やはり400キロほど走れて充電は五分以下でないと話にならにと思います。まだまだ実験車の段階ですね。
    ホンダは、小型車は1モーター、大型用に2モーターを出す予定なので楽しみです。
    ただ、トヨタのシステムを凌駕するのが至上命題でしょうから、頑張ってほしいですね。
    トヨタのプリウス以外の大中型HVの燃費はたいしたこと無いですし、価格もイマイチ高いです。
    プリウスのみがバランスを取れている状態で、SAIなど他のHVは補助金無くなったら撃沈で、ただラインナップしてるだけ、となってしまいそうです。
    なので、そのあたりでホンダもまだ勝負できると思いますね。
    CR-Zの成功と、インサイト、シビックHVの失敗をみると、「ホンダ独自の」特徴ある商品が求められていると思います。

  10. ワンダー より:

    フィットハイブリッドは燃費は物足りないですが、価格はこんなもんでしょうね。
    ちょっとサプライズが欲しかったです。
    ホンダは日本でのラインナップを見直すべきだと思います。
    まず、次期シビックをHVに特化するのはいいと思います。が、北米セダンではダメです。欧州5ドアベースにして出すべきだと思います。日本のシビックのイメージである「先進技術を搭載したハッチバック」にピッタリです。
    そしてセダン系は日本市場向けに全変更しないといけないと思います。
    とはいってもトヨタのように日本専用セダンを何車種も出すわけにはいきません。
    かつてのミドルセダンクラスには北米シビックセダンを販売し、アスコットなりトルネオなりミドルセダンの専用名称を使うべきだと思います。
    あの大きさのセダンでシビックという名前では日本のイメージ上売れません。
    スモールセダンが必要ならタイのシティを「フェリオ」として出してもいいと思います。
    あと、アッパーミドルセダンですが、日本のホンダブランドでレジェンド600万は高過ぎます。
    今のアキュラRLではなく、アキュラTLを新型レジェンドとして出すべきです。3.7AWDと3.5FFが選べて、価格は手頃です。
    こうすれば、現行は2004年デビューなので新鮮味も出ますし、価格も丁度良くなります。
    そして次期アコードクラスは、アキュラTSX(日本のアコード)の直4をアコードに、V6をアコードインスパイア(上級な感じを出す為にインスパイア名をつけ、外観を小変更)として出して、北米アコードベースとしたインスパイアはいらないと思います。
    北米アコードは、車体が大きすぎる割には内装がチープなので、マークXクラスをまかせるには日本市場には全く合わない選択だと思いますね。
    このあたりのラインナップを見直していって欲しいです。
    これに上手く2モーターHVを搭載していけばいいんじゃないかと思います。
    ホンダは日本市場での車名のイメージに見会った車種を出していってほしいです。

  11. ごう より:

    フィットHVが爆発的に売れるとは思いませんね。フィットの中の1グレードという意見に賛成です。
    通常の車メーカの車種ラインアップは、おおよそユーザのニーズを表していると思います。ですので今は、ミニバンのような車が多く、セダンやスポーティカーが少ないのはある意味仕方がないのでしょうか。

  12. でくのぼう より:

    今日、ホンダにインサイトを見に行ったのですがフィットハイブリッドを薦められました。
    とりあえず今、注文でも納車は11月下旬。発表後は来年ということ。出だしは良さそうですね。
    でもインサイトの位置づけは微妙ですね。同じ時期に多少のマイナーチェンジ(イヤーチェンジ?)があるそうで。フィットのナビセレクション(ほぼ全部付き)で210ぐらい。インサイトは相当苦しいポジションになります。
    プリウスを見に行った比較としてですが今回のフィットはいい線を行く気がします事に加えてプリウスより実用的に感じます。なにしろプリウスより広い感覚があります。既存の車両を使っているからですかね。(じゃなんでシビックが売れないのか?的な突っ込みは無視として(笑))
    仕様もプリウスを考える身として結構迷うんですね。
    全部つけても210から220。安い。まあ中身が違うと言われればそれまでなんですけど。プリウスとは燃費差8キロ。確かにマーチとか他の小型車との差は小さいのですが実燃費でいったらプリウスとの差もないように思えます。迷っている間がシアワセかもしれませんがインサイトは消え去りました。

  13. ハイサイ より:

    燃費を考える時、実燃費と運転の仕方を考える必要があると思います。フィットHVと通常の1.3ℓを試乗した燃費差は4.2㌔/㍑でした。エアコンをガンガン利かせて両車共30分以上市内を走りましたが24.0対19.8㌔/㍑です。HVは高速も5キロ区間を往復平均100キロの速度で走り27キロと良好でした。現在も初期型フィットに9年乗っていることもありCVT車に慣れているのかも知れませんが、現行車は想像以上に燃費が良かったと思っています。知人に旧型、新型のプリウスに乗っている人がいますが、旧型が夏24キロ、冬が22〜23キロ、新型も旧型プラス1〜2キロのようです。特にエンジンが回る回数が増える高速はインサイトのほうがよいはず・・・と話しています。それを考えるとフィットHVは買いと思います。あと、フィットHVは防音材が多く走行中とても静かで間違いなくワンクラス以上の車に感じました。
    新型ヴィッツが発売され楽しみですが、今までのは最悪であったと思います。いろいろな車に乗る機会がありますがヴィッツはエンジン音がうるさく最悪です。新型に期待しているのですが・・・。
    今のフィットも冬は20キロ以上走っていますのでトヨタのハイブリットは不必要です。
    購入当初の9年前には満タンで800キロ近く走っていたフィットですが古くなるにつれ悪くなってきましたが。最高は満タン900キロ走ったことありました。
    ようするに車選びは購入者がどのような状況下で車を使う機会が多いかによって選定することが重要と思います。
    私は通勤で使用しますが片道30キロの内、22㌔高速、車の少ない一般道が8キロです。
    毎日60キロを走る私にとっては今の段階では音が静かで燃費の良いフィットHVは買いと思いますがいかがでしょうか。

  14. FIT HV購入 より:

    コンパクトカークラスまでは、“どの車種に乗りたいか”という、超主観的なもので買うのでは無いでしょうか?
    私は、CR-Zと最後まで悩みましたが、やはり、7年ほど前に、モーターショウにおいて、文字列だけで書かれていた、FITでハイブリッド化を目指す、と書かれていたのを、待っていたので、FITにしました。
    今まで、レンタカーでプリウスも乗りましたし、ヴィッツも散々乗りましたが、ここ2年ほどは、ほとんどの場合、ホンダ指定のレンタルを利用し、FITかインサイトがほとんどでした。
    インサイトは、個人的には、シートの座面が低すぎて、乗り降りが、非常にやりにくかったので、CR-Zが出た時点で、候補から消えました。
    CR-Zは、運転には文句なし。ただ、座席が、ほとんどツーシータ という作りだったので、さすがにダチを乗せるのも厳しいというのは、ただの会社員には、難しい選択だな、ということになりました。
    あと、CR-Zには付いている、アイドリングストップ時の、ヒルクライムアシスト(て公称なのかな?)が、ナビプレミアムセレクションには、こっそり付いていたらしい、という事実。
    CR-Zを試乗したとき、確かに良いな、と思っていて、これもFITで付いてないのか…、と思っていたのですが、ナビプレミアムセレクションで買ったら、実は付いていました。
    ま、過信はしませんし、基本的には坂道はサイドを引く、というのは、徹底していますが、線路越えの時などに、微妙な坂に、一旦停止ですぐ出ないといけないのにサイドを引く暇が! という時に、重宝しています。

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