日産、内田社長退陣の流れながら,後継社長候補で難航。外国の人じゃ求心力働かず
内田社長の退陣がウワサされるようになった。「やっと」である。本来なら昨年中に辞意を表明し、納得できる後継者を決めるべきだったと思う。現在最高財務責任者であるジェレミー・パパン氏がメディア人事の後継社長らしい。パパン氏はアメリカのTOP だった人で、スティーブン・マー氏が更迭され後釜に座った。その時から「アメリカをダメにしたパパン氏がなぜ?」。
ジェレミー・パパン氏
もっといえば、ルノー支配から抜け出した日産なのに、なんで外国人の社長を選ぶのか全く理解出来ない。日産社内の求心力だって皆無に近いと思う。内田さんとの抗争に負けた鴻海の関さんという報道も出ている。日産的には関さんの方が頑張れるだろう。その場合、鴻海と日産の提携ということになる。これまた複雑な政治に翻弄されることになり、読めない。
一つだけ確実なのは、適任じゃない人が社長になったら、もう厳しいということ。日産に残された時間は無い。3月に新体制を決め改革の流れを明確にし、ゴールデンウィーク前にも指針を出して希望を感じさせ、秋に動きが出て、来年3月には業績回復の兆しを見せないと立ちゆかなくなる。もちろん、日産の財政をバックアップするホワイトナイトは必ず必要になるだろう。
勝手なことを書かせて頂ければ、ホンダがホワイトナイトになり(日産の株式を40%程度持つ。借金の保証人にもなる)、技術は口出しせず人事だけ決める社長を任命する。日産には優れた人材がたくさんいる。例えば現場は先日紹介した、クルマ作りを日賀さん。販売は神田さん。デザインを森田さん等々、日産の良さを引き出せれば3~4年で再興させることは十分に可能。
そうなったらホンダはかつてのルノーのように株主配当で返して貰えばいい。10年たって日産が健全な財政になり投資分を株主配当で返してもらったら、その時点で日産に株を買い取ってもらう。もちろん車載OSなどの開発は共同で行える。複雑では無い部品の共用化はすすめられると思う。これでクルマ好きからすれば一件落着です。ホンダも日産も元気になって欲しい。
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