「準備出来たら米軍がホルムズ海峡を守る」と言い出したが、CIWSとシースパローじゃ無理です

ここにきて「準備が整えば米軍がホルムズ海峡を守る」と言い始めた。そんなことできるのか? イランの主力となる武器は大量に所有しているドローンだ。これを落とすには2つの方法がある。自衛艦も装備している『シースパロー』という対空ミサイルか『CIWS』というバルカン砲の集合体だ。どちらも確実にドローンを破壊できるポテンシャルを持つ。

シースパロー 写真/海上自衛隊

ただシースパローの価格は1発で2億円前後といわれる。本来なら同じくらいのコスト掛かっているミサイルを迎撃するための武器です。300万円前後らしいイランのドローンを落とすにはコスパ悪すぎる。加えて装備数だって多くない。上の写真は『いせ』のシースパローながら、この場所には4発。全部で16セットあるため64発しかない。打ち尽くしたら交換です。

月産1万台規模のドローン64機だと2億円。シースパロー64発で128憶円で時間の掛かる交換作業が必要。まぁ勝負にならない。CIWSならどうか? 下のようなバルカン砲なので、ドローンを落とすためのコスパはOK。ただタンカーを守ろうとすると、タンカーがいない側から飛来するドローンにしか対応できない。タンカー撃っちゃいますから。前後も厳しい。

CIWS  写真/海上自衛隊

つまりタンカー1隻に4隻の護衛艦が必要になってくる。だったら一度に10隻くらいのタンカーをまとめて、と思うだろうけれど、それだって飽和攻撃を三波くらい仕掛けられたら守り切れない。タンカーは一発食らったら炎上して手が付けられなくなります。結論からすれば「防衛なんてできっこない」。やはりイランが納得する方法で戦争を止めない限り難しい。

政府はガソリン補助金出すより、どうやったら節約できるかということを考えなければならないフェイズに入ったと思う。時間的な猶予は1か月程度。ホルムズ海峡閉鎖がそれ以上になったら、スイッチを切り替えなければならない。普通の生活はしばらくできないと考えておいたほうがよさそうだ。もちろん政府に任せるのはリスキー。自己防衛を考えたい。

ちなみに補助金は元売りが高騰前に買った原油ながら便乗値上げする額が大きいほど多く出るという何ともオタンコなシステムです。

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