ギガキャスト、修理代が高いんじゃないかと言われているけれどどうなのか?

ギガキャストのことを書くと、必ず「事故に遭った際、修理代が高くなるのでは?」と考える人が出てくる。従来の構造だと86ある部品のウチ、ダメージを受けた部分だけ交換すればいい。右側のフェンダーアーチにダメージを受けたら右側の交換だけで良い。極端なことを言えば、ギガキャストは壊れていない左側を含む全交換になってしまう。実際、テスラで凄いことになっているようだ。

ちなみに上の右側がトヨタのギガキャスト(右が後端)。下はテスラ(左が後端)。よく見ると、後端の突出部分がずいぶん違う。テスラの場合、リアバンパーとギガキャストの構造部材の距離が短い。これだと追突事故などで簡単に構造部材まで変形してしまう。すでに発生しているギガキャストのダメージを見ると、けっこうな比率で本体全体の交換を余儀なくされいるらしい。

下は中国のケース。このくらいのダメージを受けたらギガキャスト本体も変形します。トヨタのギガキャストを見て頂きたい。話を聞いてみると「当然ながら事故のダメージを想定しています」。リアバンパーは違う構造材に取り付けるようになっており、ルーフにシワが寄るほどの大入力じゃない限りギガキャストにダメージを与えないようになっている。サスペンションアーム等も同じ。

電気自動車の電池と同じ理解でいいと思う。すなわちギガキャストがダメージを受けるほどの損傷なら全損に近い状況になっているということ。よく「電気自動車は事故で電池にダメージを受けたら全損」などと言われるけれど、電池ケースが変形するよう安衝撃を受けたら普通のクルマでも全損レベルだということです。その点、テスラは少しばかりノウハウ不足のような気がする。

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5 Responses to “ギガキャスト、修理代が高いんじゃないかと言われているけれどどうなのか?”

  1. えいじ より:

    詰めてますね。
    見事にネガを消して行こうとしてますね。

    涙が出そうなくらい嬉しくなります。

  2. AJ より:

    テスラ ギガキャストの事故時のウワサの真偽が分かる良記事でした。
    トヨタのギガキャストはテスラのものより、進歩している様で安心しました。

  3. TONO より:

    私のやられた事例だと全損になりそうです。 
    保険料高くなるのかな〜

  4. トヨタ車ユーザー より:

    今の車は、バンパーがバンパーでないので、ギガキャストになって、本来の意味・機能を取り戻してほしいと思います。トヨタからも割とポンっと出てきたので、出してこなかったのは製鉄会社に気を遣っていたのか。
    ギガキャストは、トヨタが考えると電池交換ができるスマホ相当、テスラは電池交換やってできなくもないi-phone、中国民族系はそもそも壊れたらポイ前提のoppoやシャオミと言ったところでしょうかね。
    ギガでプレスやダイキャストできるだけではあまり「価値」が上がらないのでいろいろ考えているトヨタと言う感じだと思います。

  5. ガソリン税廃止まだ? より:

    トヨタは昔から後出しジャンケン得意だったからなー
    他社が新しい事はじめたら煮詰めてそれ以上の物を出してくるよね。

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