隠れた大人気車カングーに手強いライバルが続々出てくる~!

カングーは隠れた人気車である。ルノージャパンにとって最も売れているモデルになっていて、直近の数年だと3分の1から半分くらいがカングーという状況。年中特別仕様車を出しており、現在は200台限定の『ベイサージュ』(264万7千円)というモデルを3月1日まで販売してます。カングーというクルマ、ベースが商用車ということもあり徹底的に使い勝手良い。

5人+荷物をたっぷり積めるのだから素晴らしい。輸入車には珍しくスライドドアのため小さい子供のいるファミリーにも向く。115馬力の1200ccターボながら、最大トルクは190Nmとターボ無し2000ccと同等なので過不足無く走ってくれます。254万6千円の6速マニュアル仕様もあって、こちらを選ぶとけっこう元気。燃費もいい。なるほど売れるワケだ。

そんな市場に参入してくるのがPSAグループです。すでにシトロエン・ベルランゴとプジョー・リフターを発表。間もなくオペル・コンボライフというモデルも入ってくるという。写真を見ていただければ解る通り全長4280×全幅1830mmのカングーより一回り大きい4450mm×1850mmというサイズの「カングーのようなクルマ」である。価格は325万円から。

カングーより60万円ほど高いものの、まずパワーユニットが130馬力/300Nmというガソリンエンジンなら3000ccに匹敵するトルク出す1500ccディーゼルターボ+アイシン製8速ATということで、これだけで30~40万円の価値ある。単にパワフルというだけじゃなく、燃費が良く自動車税も減免税を受けられ10万kmくらい走ったら40万円くらいの価格差になる。

決定的なのが自動ブレーキ。基本設計古いカングーだとナニもついていない。PSA3兄弟新世代の高性能自動ブレーキ(具体的なスペックは不明。日本代理店もハッキリ解ってないと思う)が付くようだ。新車で買うなら絶対必要な装備です。さらにキャビンスペースの広さまで評価したら60万円の価格差は実質的に無いと考えていいだろう。なかなか魅力的です。

日本車に楽しいクルマがどんどん無くなり、しかも燃費規制のため高価なパワーユニットを投入しなければならないため価格も上昇傾向。ついに輸入車との価格差がなくなってきてしまった。PSA3兄弟には3列シート仕様もあるため(当初は入ってこない)、日本車にとって手強いライバルになること間違いなし。マニュアル仕様も入ってきたらカンペキです!

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