電気自動車を被災地へ

電気自動車が微妙な存在となっている。言うまでもなく電力事情は少なくとも今後2年程度極めて厳しい状況となるだろう。長ければ5年程度電力不足に見舞われる可能性出てきた。輪番停電措置も行われる中、短い時間に大量の電力を消費する昼間の急速充電などもってのほか。

「環境にやさしい」という大義名分も、原発の稼働率低下で怪しい状況になってきた。現在東京電力の原発は柏崎の5機しか稼働しておらず。この程度だと夜間の余剰電力も極めて少なくなってしまう。夜間電力の優遇料金の根拠だって無くなる。オール電化住宅の立場は厳しくなるはず。

一方、被災地での移動手段として電気自動車を考えると理想に近い。燃料事情の悪い被災地に於いても今や電気は来ている。電気自動車が非難施設にあれば、ガソリン不足という最悪の条件であっても急病人を病院に搬送することが可能。そもそもガソリンは消防法で保管出来る量が少ない。

例えば日産が東日本の50ヘルツ地域に配置してあるレンタカーのリーフやi-MiEV(こちらはディーラーの試乗車)をガソリン事情良くなるまでの期間、被災地に貸したらどうだろうか。50ヘルツの地域で昼間充電されようものなら電力事情の足を引っ張る。被災地であれば多くの人の助けになります。

ということで本日早速に広報を通してお願いしてみたい。三菱自動車にも広報を通し、担当役員にお願いしたいと思う。もし運送する人員や現地でアテンドするスタッフが必要なら、喜んで業界有志でお手伝いします。もちろん福島原発の状況が静穏になってからですけど。

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8 Responses to “電気自動車を被災地へ”

  1. kanbutan より:

      御大、良い考えです。 国沢節炸裂! 是非日産も三菱も実行してほしいですね。
      当地は直ぐ隣が福島県いわき市です。 原発は凄く怖いです。 直線距離で70km位でしょうか。 昨日はいわきナンバーのクルマが多数見られました。 逃げて来た人達でしょう。 茨城県北部も酷いところは酷いのですがほとんど報道されません。 正に報道の死角になっちゃってます。 報道されないので茨城は大丈夫だと思われている様で会社にも製品が届かないとかいつ出せますか等と電話が入ります。 この電話も事務所の子機の中の1機が緊急対応で通じる様になっている虎の子の1機なのです。
      茨城北部も最早何もありません。 水の復旧にはまだ4〜5日掛かるそうです。 スーパーも何重にも人の列が並んで何も買うどころではありません。 ガソリンスタンドも長い列に並んでも自分のところまで入れてもらえるか判りません。 入れてもらえても10リッターだそうです。 1リッター/400円のところもあったそうです。
      常磐道は緊急車両が北へ向かっている様ですが、当地には何もありません。 でも家は大丈夫でしたし暖房もあります。 有難いと思わなければいけないでしょう。 でも余震が続いており常に揺れています。 第二原発まで先にも記しましたが僅か70kmです。 家も亀裂がはいってますし。
     ツインリンクモテギも今月一杯休みになっちゃいましたね。 会社の旅行は多分中止になるでしょう。 オフ会に参加して無事を報告したいところですが、こちらも時期が時期ですから中止ですか?

  2. 小林 英弘 より:

    国力が低下して自衛隊も多くの舞台を被災地救援に取られている今、北朝鮮がナニかして来ない可能性はゼロではない気がします。あの国は権力者がアタマ狂ってますから警戒するに越した事はないと思います。各国政府が応援のコメントを発表していて「世界のみんなも励ましてくれている!」ムードになってますが、日本はすぐ隣に敵性国がいくつもある国際政治情勢的にはヤバい位置関係にある国だという現実を、今こういう状況だからこそ政府は再認識して欲しいです。
    今日の仕事帰りに初めて水色のリーフを見ました! カタチは深海魚みたいで正直「…」でしたがちょっと感動しました。でもデビューと同時に大震災&原発危機+電力供給問題で可哀相ですね。でもガソリン不要だから被災地に送るアイデアには大賛成です。

  3. サラリーマン より:

    実家が、岩手県の沿岸です。
    今回の被災地に、両親が居るので金曜日の深夜に
    車を走らせ行きました。
    今日(3/16)にても、電気、ガス、は不通。
    復旧の見込みもないようです。
    現状、道路は寸断されており、緊急車両ですら
    通行できません。
    搬送は全て、ヘリコプターで行っております。
    これ以上は、申しませんが・・・

  4. 仙台市民です。 より:

    小林英弘様、あなたのコメントを読むと北朝鮮が攻めてくる危険があるから、被災地に自衛隊をあまり送り込むな、という意味に聞こえます。
    あなたは確か四国にお住まいで、実感も薄いと思われますが、ふざけないで頂きたい。
    いまだ回収されない数千の遺体、何もかも足りない最前線、自衛隊の手を借りずにどうやって復興出来るのですか?
    毎日テレビで流れる光景は、映画でもドラマでもなく、現実なのです。
    電気自動車を被災地に送るという国沢師匠のナイスな発言に、馬鹿馬鹿しいコメントを入れないでください。

  5. tm256 より:

    早速、レスポンスに三菱がi-MiEVを提供する旨の記事が出てましたね。
    確かに急速充電はダメだと思いますが、被災地にEVは良いアイデアだと思います。
    バッテリーから電気が取り出せるようにしておけば、なお良い。V2G/V2Hの実証試験はまだ終わってないと思いますが、被災地でその真価が発揮できると思います。
    これまで、電力各社は原発の運転で夜間に余る電力をうまく活用するために、オール電化住宅のマーケティングを仕掛け、大成功だったわけですが、それもゲームオーバー。
    現在、オール電化住宅に住んでる人に罪はないですが、これからは原発を前提としないオール電化にして、本当のエコな暮らしを電力各社は提案すべきだと考えます。

  6. 小林 英弘 より:

    「仙台市民さん」様、私のコメントで不愉快な思いをされた様で申し訳ありません。お詫び申し上げます。被災地の方で同様に思われた方々がいらっしゃるのなら、同様にお詫び申し上げます。
    被災地で自衛隊が救援活動を行なう事を否定している訳ではありません。よく訓練された隊員達が悪路でも走行可能な車両で救援に赴く事は被災地の方々にとってはとても心強く頼もしく有難い事でしょう。私の住む香川県からも県下の消防団が被災地救援に出発しました。消防団の方々も常日頃から訓練し鍛えているので頼もしい存在ですが、今回の様な甚大な災害現場での活動能力という点ではやはり自衛隊の方々の方に軍配が上がると思います。自衛隊と消防団では日頃の「訓練」のレベルが全く違いますから。
    ただ「仙台市民さん」様が言われた様に、四国の香川県では正直「実感」は薄いです。当日、高松で震度1を観測しましたが、体感として揺れは感じませんでした。私の職場の職員も来客者の方々も揺れには気付きませんでした。緊急地震警戒放送機が自動作動して何回か「警戒を解除して下さい」とアナウンスが発報しましたが、来客者に「今の何ですか?」と不振そうに問われる様な状況でした。なので我々が事の重大さを知ったのは仕事から帰宅してテレビでの報道を見てからでした。香川県で日中仕事をしていてテレビ等を見る事のできなかった方々も事情は同じだったと思います。なので連日テレビ等で伝えられる被災地の状況を見て「頭では」理解していても「実感」は薄い人達が多いのは事実です。私の職場の同僚・上司等を見ていてもそう感じます。
    だからといって今回の災害を軽んじている訳ではありません。私の幼馴染の同級生が仙台へお嫁に行って宮城県の教員採用試験を受験・合格して仙台市内の小学校で教師をしているので地震当日は心配で仕方ありませんでした。東京で仕事している友人にもなかなか連絡が取れず不安でした。そして我々地方自治体職員は災害時には真っ先に市内の災害が予想される現場に派遣されます。以前の大型台風襲来時には沿岸地域は軒並み床上浸水しました。当日は私も水没が予想される沿岸地区に配置されていましたが、いざ水位が上がり始めると土嚢など何の役にも立たず周囲の家屋が次々に水没していく様を真近で見ました。何回も突発的な強風で港の水路に吹っ飛ばされそうになって血の気が引きました(その後強風が止むまで我々も一時避難しました)。水が引いた後に被害地区から臨時廃棄物集積所に連日搬送される水没し壊れた家電製品や家具や畳等の山が広大な工場跡地を見る見る埋めていき、最後には置き場所がなくなって別の臨時集積所を手配するまでになりました。私も被災現場でそれら水没家屋からの廃棄物を回収し5分おきに次々とピストン運行でやってくる大型トラックに積み込む作業を連日行いました。なので、当然今回の大災害とは比べ物にならない小規模なものですが、私も救援する立場で「災害救援」というものを体験しています。ですからその時の体験を今回の大災害に置き換えて考えると被災地での救援作業の過酷さは分かります。
    先のコメントは、幸い地理的に遠い所に住んでいたおかげで被害に遭わずに済んだ人間が、一歩引いた視線(上から目線という意味では全くありません)で今回の災害やそれによって東日本の都市機能が低下し物流や電力供給に深刻な影響が出ている現状と、それによって総合的に国力の低下した今の日本を取り巻く近隣他国の動向に想いを巡らせた上でのコメントです。馬鹿馬鹿しいと思われるのは承知でしたが、「被災地に自衛隊を派遣する」事を否定する意図は全くありませんでした。ただ少々言葉足らずで誤解を生む余地があった不細工なコメントであった事は否定しません。
    「仙台市民です」様、いかがでしょうか? ここまで私の体験談も交えて私のコメントに他意がなかった事を述べましたが、まだご納得頂けないのであれば国沢さんを通じて私の連絡先をお教えしますので、直接言葉でもって謝罪致します。不出来なコメントが不快感を生じさせました事を、重ねてお詫び申し上げます。被災地で同様に思われた方々に対しても重ねてお詫び申し上げます。

  7. lucky より:

    いつも拝見させていただいてます。リーフを所有してます。
    国沢先生の考えに賛成しました!
    昨日拝見し、その場で神奈川県庁に連絡して、現在回答待ちです。

  8. lucky より:

    いつも勉強させていただいてます。
    リーフの回答が、県庁からきました。
    今の段階では、無理との事でした。
    ボランティアの窓口と、福祉協議会に問い合わせください、との事でした。
    縦割り行政の壁に、凹ますね。

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