エンジン車廃絶を目論むユーロ7の施行が欧州議会で決まった!

相当の確率で純エンジン車を完全に淘汰することになる『ユーロ7』が欧州議会で決まった。施行日は新型車についていえば2025年7月。継続生産車について言及をしていないものの、今までの例からすれば猶予期間2年の2027年7月ということ。これ以降、ユーロ7をクリアしていない車両はEUで販売できなくなる。ちなみにユーロ7の内容、これまで「緩くなるのでは?」と言われていた。

というのもユーロ7の規制内容たるや非常に厳しく、事実上のエンジン廃絶になるためだ。そんなことから日本のメディアには「欧州が熱心に進めている電気自動車の普及なんか絶対にできない。困ったメーカーは欧州議会のロビー活動を行い、ユーロ7の規制内容を緩くする」みたいな意見を伝える人も多かった。ちなみにユーロ7の目標値発表は1年くらい遅れた。<続きを読む>

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4 Responses to “エンジン車廃絶を目論むユーロ7の施行が欧州議会で決まった!”

  1. しんたろ より:

    ユーロ7の状況ってある意味でマスキー法当時のアメリカと似たような雰囲気なんでしょうか。

    ワタシは小学生だったので歴史でしか知らないのですが「こんなの絶対クリアできない」のオンパレードだったと聞きます。

    その意味ではマスキー法が自動車の環境性能を飛躍的に向上させたようにユーロ7クリアがそうなる可能性も充分あるでしょう。
    そして今でこそクリアするのはEV一択のような状況ですが、現行エンジンの水素燃焼カスタムなんて2年前には誰のアタマにも無かった事を想えば現代のCVCCのような技術やブレイクスルーもあるかもしれません。

    まぁ現在の状況では日本車どころか欧州各メーカーごと中国メーカーに根こそぎヤられる可能性もありますが、消費者としては各メーカーの土俵際の底力を期待したいところです。

  2. アミーゴ5号 より:

    思い起こせば、日本車が米国市場で大躍進を果たしたのは、環境規制のマスキー法がきっかけだったと記憶しています。

    自国の自動車メーカーが衰退していっても、環境規制を緩めることはなかった。心底スゴイ国だと、実感したのを覚えています。

    翻って欧州はどうかというと、まあ、食えませんわね。国同士が陸続きですから、笑顔で握手しながらテーブルの下で蹴り合うことが日常茶飯時。レギュレーションを変えて、パワーバランスを引っくり返すのも得意技。

    音だって高速域のアウトバーンが問題だろうし、ブレーキダストもジャーマンスリーが汚し過ぎなのでは?

    そういう意味では、EU規格にこだわりすぎるのは、相手の思うツボ。

    モリゾウ社長の言われる通り、敵はカーボン。EUの規制が尖れば尖るほど、グローバル市場から外れてしまい、モリゾウ社長の全方位戦略が説得力を増してくるように思います。

    今のバッテリー性能のままなら、EUメーカーは自滅するかもしれないなぁ。クルマの未来は、全固体電池の量産化いかんかも???

  3. Rotarycoupe より:

    ドイツ車が国境を超えて走り回るのを、EU諸国、特にフランスが苦々しく思っているからでは。

    はっきり言ってドイツ以外はガソリン車が無くなればビジネスチャンスは広がる。高速鉄道はEU主要各国が持っており、多国籍企業エアバスはフランスが本拠地。またルノーは優れたハイブリッドを持っています。

    日本叩きのように見えて、実はEUの内部抗争だったりして。

  4. CX-60 より:

    まあ、電気はフランスで作ってもらい全力で環境に振っても、2026年くらいからガソリン付き車の駆け込み需要があるでしょうね。
    ユーロ7/フェース3の施行前の数年でさすがに充電時間のブレイクスルーもなさそうですし、欧州は寒いですからエンジン排熱がないと正直厳しいと思います。寒い中充電渋滞を待つなんてイヤ!
    プリウスPHEVはそこを狙ったのでしょうかね。
    欧州だってEVは高価です。皆がみな500万円以上の車にポンと乗り換えられるわけではないですから。ヘタすれば欧州こそ中国EVメーカーにやられてしまいます。EQSで従来のSクラスのような高級感が出せてたら、拍手でやっぱり欧州すごいねとなったのに。
    それに、ディーゼル不正のあと、もしEVで不正したらどんな事が起きて次のエネルギーはどうするのか。落ち着いてい考えたほうがいいと思います。

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