新型リーフ、酷暑で急速充電も低速充電に。寿命も不安です(2日)

リーフに限らずリチウムイオン電池が心地良いのは人間と同じ10~30度くらいの温度環境。頑張っても5~40度といったイメージ。0度を下回ったり45度を超えてしまうと電池寿命に関わってくるため出力制限や充電制限を掛ける。こらもう初代リーフで全日本ラリーに出たり、改良型電池に切り換えた初代中期型リーフで全日本EVレース選手権に出た時に毎回データ取った。

様々な方法でバッテリー冷却にトライしました

おそらく日産の開発チームにとって、今年の夏の高温は想定以上だったと思う。考えて頂きたい。夏場、日光に照らされた路面の温度は60度くらいまで上がる。床下のバッテリーは外からの熱を受けないよう、断熱されているものの、なんせ最低気温すら30度近い。ずっと路面からの遠赤外線を受け、さらに急速充電など行おうものなら、1回で充電制限が入るほど温度上がる。

読者の方の新型リーフ、高速道路を走って1回急速充電すると、途中から充電制限に入ってしまうそうな。こうなると30分充電しても80%など遠い。それじゃ、と「おかわり充電」(充電量足りないためもう1回急速充電すること)もやっぱり入っていかない。抜本的な対策はバッテリーを冷却することながら、なぜかリーフは新型になっても採用を見送った。

クラリティPHEVの水冷バッテリー

先日、クラリティPHEVの電池担当の技術者に聞いたら「リチウムイオンを冷却しないで使うことなどウチでは怖くて出来ません。限度以上の温度になると確実にバッテリー寿命は落ちます」。実際、先代リーフの30kWh型電池は海外で「高温下で使うと猛烈な速さで劣化が進む」と言われている(この件、日産に問い合わせているが日大を参考にしてるのか回答は貰えていない)。

ここから本題。リーフ乗りは2つの選択肢があります。1つ目が体温を超えるような日に乗ることを避ける。2つ目は普通に使い、劣化進んだら保証でバッテリー対応をしてもらう、です。2)を選択した場合も、出先で急速充電しようとしてもヒジョウに厳しいことになるため、自宅の充電でカバー出来る範囲で乗ることをすすめておく(これだけ暑いとエアコンも電気食う)。

中華EVも電池は必ず冷却

参考までに書いておくと、先代リーフで最も寿命を短くしたの、沖縄で急速充電を繰り返したケース。されど今年は沖縄なんてモンじゃないくらい暑い。45度になったバッテリーが路面からの照り返しでさらに温度上がるような事態となったら(45度だと1年間で15%も劣化するらしい)、この夏だけで5%くらい寿命落とすかもしれません。暑い日は短い距離しか乗らないのが一番か?

追記・日産からバッテリーに対して安心出来る情報が入ったら、すぐ紹介します。

 

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