アメリカ、中国車に対する関税を100%へ

バイデン大統領は中国製電気自動車の輸入に制限を掛けるべく関税を現在の25%から100%にすると発表した。200万円のクルマだと25%なら250万円で何とか競争力を保てるものの、400万円になったらさすがに中国車も厳しい。すでに中国製部品を使った電気自動車は補助金の対象外としている。事実上の禁輸措置だと考えていいだろう。アメリカ、ホンキだ。

電気自動車の競争力は中国がNo1になりつつある

欧州もドイツを除き中国車に対し何らかの輸入制限を考えている模様。おそらく早ければ年内。遅くとも来年には具体的な動きになると思う。なぜドイツが反対しているかと言えば、ドイツの自動車メーカーは中国市場で喰っているからだ。VWもメルセデスもBMWも中国市場を失ったらヒジョウに厳しい。まぁドイツの事情はミエミエ。反対しても押し切られると思う。

実際、欧州は中国車にドカドカ入ってこられたら自動車メーカーの存亡問題となる。中国勢の電気自動車とガチで戦って勝てる欧州勢は無い。とはいえアメリカとも若干状況が違う。中国の電池メーカーが欧州に工場を作り、欧州の自動車メーカーに供給することくらいは許容するかもしれない。いずれにしろイケイケの中国製自動車の参入は防波堤を作ることだろう。

翻って日本はどうか? 今のところ輸入制限を掛けようという流れは皆無。今年になってやっと補助金を減額したくらいだ。補助金減らせば輸入障壁になると思っているようだけれど、中国勢がその気になれば補助金無しでライバルと戦えるくらいの車両価格を設定してくるだろう。しかもアメリカや欧州に輸出出来ないとなれば、日本に出てくるしかありません。

日本は中国に対し事実上の輸入禁止措置が出来るか? 出来ないと思う。そもそも自動車産業が人質に取られている。輸入禁止措置なんかしたらどんな意趣返しをされるか解ったモンじゃない。100歩譲って「クルマは諦める!」となっても、それ以外のプレッシャーが山盛りてんこ盛りになって掛かってくる。弱腰の日本外交は支えきれない。まぁ言うなりです。

ただ私はそれでいいと思っている。日本の自動車産業は政府が弱腰だから鍛えられた。安い中国製自動車が入ってきたら上等だ。もっと競争力のあるクルマを作ればいい。なまじ補助金なんかあるから自動車メーカーは電気自動車の価格を高いままにしていられる。補助金無しで安価な中国勢が入ってきたら、イヤでもコストダウンしなければならなくなります。

中国勢に負ける自動車メーカーは生き残れないだろう。

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2 Responses to “アメリカ、中国車に対する関税を100%へ”

  1. アミーゴ5号リボーン より:

    かつて日米貿易摩擦の際、自動車が槍玉に上がリました。政治的な確執に加えて、経済的にも円高が進み輸出が厳しくなっていく。。。

    そんな時というよりも、そもそも論として、本田宗一郎さんが「米国で売るなら、米国で作るべし!」と現地生産を実行したと記憶しています。

    同様に中国とのお付き合いも、「日本メーカーは中国で売るために、合弁会社を作って工場を立てました。中国も日本で売りたければ、日本にも工場を立ててください!」ということだと思います。

    その結果、絵空事にかぶれた日産あたりが、中華資本に買収されるかもしれません。あるいは日産が中国との合弁会社で開発したクルマを、日産の国内工場で生産することになるかもしれません。

    それでも生き残りをかけて、あらゆる手立てで切り抜けていくしかない。

    国内メーカーを心の底から応援したいと思います。

  2. 陸アビエイター より:

    マツダと長安汽車の新型車は発売前に「詰んだ」という事でしょうか?
    もしトラの場合も対中政策は同様かと予想出来ますので、いずれにしても呑気にしていられないニュースですね。

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