スズキ、モトGPから撤退を決める。俊宏社長の経営感覚、ここまで厳しいとは予想もしておらず

モトGPはスズキにとっての唯一の世界最高峰レースである。私らの世代だとバリー・シーン。バリバリ伝説世代の皆さんなら、フランコ・ウンチーニやケビン・シュワンツなどが駆るスズキの表彰台を何度も見たことがあると思う。横内さんという昨年亡くなられた天才肌の名物技術者(RG250ΓやGSX1100Sカタナを作った)が深く携わり素晴らしい結果を残した。

リーマンショックの2011年に1度ワークス活動を休止するも2015年に復帰。2020年にはワールドチャンピオンを獲得している。ちなみに初参戦は1974年で翌年2勝。1976年にワールドチャンピオン! スズキ、2輪GPの戦歴を見ると「凄い技術力だね!」。御存知の通りケチな会社だからして予算の掛け方もホンダやヤマハと比べたら少ない。スズキにとってのモトGPはプライスレスです。

ということを鈴木俊宏さんは全く考えない。モトGPが素晴らしいチャレンジでありスズキにとって唯一のプライドだということを認識出来ないんだと思う。驚くべきことに今年で参戦取りやめをするという。自分で判断したのかもしれないし、自動車産業の本質を理解出来ないコンサルのアドバイスかもしれない。もはやスズキには何も無くなった。「リーズナブルな運送手段」を作る企業だ。

こう書くと「ズズキの軽自動車を買ってる人はモトGPに参戦していることすら知らないぢゃね?」と思うだろう。コンサルも同じことを指摘するだろう。確かに直接関係するようなデータを出すことは難しい。極端なことを言えばモトGP参戦を持ってスズキに対するリスペクトをしていたのは私だけしれません。それでもいい。スズキは大切な魂を失った。

とはいえ業績に影響出てくるのは先だと思う。ほとんど話題にならない可能性の方が大きい。スズキというメーカー、ブランドイメージで勝負している商品は皆無。全てコストパフォーマンスをストロングポイントにしている。高い商品群だって無し。このあたりはモータースポーツでブランドイメージ作り高額商品を売らなくちゃならないマツダとはバックボーンが違う。

だからこそ社員のためもプライドが必要だったんじゃなかろうか、と私は思う。

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