驚く! 宏光MINIをバラした日本の技術者は「もっとコストダウン出来ますね~」
安価なこともあり日本中の自動車関連企業が宏光MINIを買ってバラしている。下を見て200台程度は日本に入ってきてるだろう。ここにきて様々な情報を聞くようになりました。一番興味深かったのが「もっと良くなるしコストダウンも出来る」という反応です。宏光MINIは作れなかったけれど、現物見たら改良したくなった、ということ。日本の技術者の真骨頂と言って良いかもしれない。
興味深いことにほとんどの技術者が「もっとレベル低いと思っていた」と良い意味で驚いているという。車体関係の技術者に聞いたら「ここまで作ったのならココもココもココも、という改善可能箇所が見えてきちゃうんです」。コスト掛けずに剛性を上げられたり、逆に必要以上の強度を持たせており一回り小さい部品にしたらコストダウン出来るケースもあるそうな。
後輪モーターを選んだのはFFだと必要になる等速ジョイントを使わないで済むからだ。リアシートの居住性は捨てているため、キャビンスペースが多少犠牲になったって問題無し。使い方を考えたら回生制動の効率もあまり追求しないでいい。モーターは良く出来ているけれど日本電産の技術を使うことにより効率を上げながらコストダウン出来そうという。
宏光MINIを見て日本の自動車関連産業がどう判断するか大いに興味深い。というか、中国をナメて無視したら最悪だと私は考えていた。ということからすれば200台以上の宏光MINIが日本に入ってきて全バラされているという状況、決して悪くないです。おそらく対抗手段や、どうやってこの手のクルマ作りで収益を上げられるか検討しているに違いない。
個人的に一番「怖いな!」と思っているのが、日本の超小型モビリティワクに合わせた宏光JAPANの登場です。最高速60km/hという超小型モビリティであれば衝突性能は今の宏光MINIのレベルで十分。5万円高になっても運転席エアバッグを付ければカンペキだと思う。リン酸鉄電池を使うことで発火の危険性無くなる。航続距離は実用で100kmあれば十分かと。
そんなクルマが100万円くらいで出てくれば補助金無しでも売れると思う。宏光MINIの対抗馬もドンドン出てくるだろうから、販路を海外に求めるのは自然な流れ。我が国に「自動車産業を守ろう」という政治力学無し。中国から圧力掛けられ、法規案件をクリア出来たら日本販売だって大いにあり得る。軽自動車市場の20~30%を持って行かれちゃうと考えます。
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